明けまして61日目。
早いものでもう3月か〜。
今年は狂言の勉強三昧と決めていて、
春の一発目は3/15(金曜) 嵯峨狂言。
人気のある土蜘蛛かぁ。
どれも僕の地元の壬生狂言と同じ演目タイトル。
違いを発見しに足を運びます。西尾塁
明けまして55日目。
「午前中で撮影終わるんで、昼からどうっすか!?」
嬉しいセリフやね。
「ええよ〜、夕方から次の映画祭の
オンライン説明会やし、16時には帰るで」
太秦撮影所で
芝居をしに帰ってきた1番弟子?の男。
いまは離れているが、
いつも僕は応援している。
そりゃ可愛い。
彼は19歳から芝居を始め、
ずいぶん最初の段階から
僕が芝居の面倒をみてきたやつ。
ただ、自分の芝居感は始めから
持っているやつだったし、
今でもとても好きな男だ。
今は東京で頑張っているが、
太秦で仕事が入って嬉しかったらしい。
30歳になり、原点に帰ってきて、
昼から酒に誘うのは中々の話。
昼から海鮮丼を食べ、
2件目に行くと
ヤクザみたいなレザーコートを羽織った
強面のおじさんが隣。
2人で映画祭のこと、
彼がそろそろ映画を撮りたいことなど
聞いてると。
その強面のおじさんの位置。
顔と、人が変わってる。
僕が最近1番仲良くしてる監督。
まさかの、京都は狭いと言っても
同じ時間に同じタイミングで
呑み屋で遭遇するのは、、、。
笑い合いつつ、
3人で3件目、4件目となった。。
僕はタイムリミット。
次のCFF映画祭、登壇のオンラインミーティングが
あったので、自宅に帰り参加。。
監督帽子を被り直し、、、。
オンライン準備!
主催のピータークレイ監督が、
「灰」にとても興味を持ってくれていて
脚本段階、撮影中、演技的なことなど
色んな話を引っ張り出してくださり、
1時間半ほどおしゃべりさせてもらった。
来月、 3/17(日曜) 高円寺シアターバッカス
12:50〜上映です。
上映後、舞台挨拶でも、
裏話をたくさん暴露してきます。
当日、泊まりで最後まで
高円寺付近にいます。
関東方面の方は会いに来てください。
CFF映画祭
https://peterclayfilm.wixsite.com/claysfilmfestival
西尾塁
明けまして54日目。
朝帰ったら、
妻に喜ばしく紹介された。
ベランダに殺し屋がいると。
クタクタな僕は声をかける。
西尾「組長、だれが気になりますのん?」
息子「あいつや〜っ」
はい、風呂入ってビール呑んで寝ました。
西尾塁
明けまして53日目。
図書館で次の題材の勉強に行ってたら、
ブワッと炎を感じる名前とジャケットが
目に入る。
もちろん大好きな五社英雄監督の
人物像や俳優、スタッフが思い出を語る。
なかでも嬉しかったのが、
僕が10年ほど前から撮影所で
役者としてとても鍛えてもらった
吉田啓一郎監督のインタビューが入っていた。
1980年代後半から何作か
吉田啓一郎氏は五社組の助監督を
やっていたんですね。
その後、もちろん吉田監督は数々の名作の
メガホンを持つ方になるのです。
昔話として数々の逸話が語られた
インタビュー文章は僕の心を暖かくさせた。
2014年〜最終期の吉田監督に
僕はテレビ時代劇の芝居でよく呼んでもらい、
現場で弾ませてもらった。
70歳を超えられていたが、
ひと言で言えば「鬼軍曹」
顔と出立ちがめちゃめちゃ怖い。
昭和のヤンチャな不良監督。
「おぅ〜けぃ〜!!」
「ヨォ〜〜〜っ!!」
と本番テイクのカットをかけてくださる。
あの声が、、、
あの鬼のように響きわたる声が
優しく、切なく、愛を感じ、
とてつもなく、スッキリする。
しかも、鬼の吉田組は
芝居が出来る俳優しかキャスティングされない
と噂が高かったので、
共演させてもらう俳優さんたちは
強豪。名高いのは当然、
さらには僕が憧れていた人ばかり。
その相手の役どころを与えてくれた。
皆さん凄かった。
強かった。
人間の懐の深さと共演者に対しての
暖かさがすさまじく、
精神を向上させてもらった感覚が毎作。
今でも覚えている
吉田啓一郎監督の
打ち上げでのひと言。
「ルイ!お前は思っていたより遠慮してる。
芝居が大人しいな。。。」
グサっときた。。
酔っ払っていたけど、グサっときた。
自分に足りないものがある。
芝居はドキドキする監督とやりたい。
出る数は少なくても良いから
これからは心が動く監督と限定したい。
そして、
自分がインディーズ映画監督として
骨身を削ってくれる俳優、
本当の意味で共闘してくれるスタッフと
正面に立ち、
彼らの心を揺さぶり
観客が待っていた!と喜びのある、
その後の人生に何らかの影響がある
作り手になりたい。
人情、義理は大切だし大切にしたいが、
もう、恩返しは考えない。
素晴らしい演技、素晴らしい映画
を自分自身の感覚で追求する人生に決め、
全うできるよう精進する。
「俺もそうありたい!」
あの吉田啓一郎監督の
現場での響きわたる声が
僕を今でも奮い立たせてくれる。
齢40歳、西尾塁。
明けまして44日目。
またまた朗報。
来月、東京で開催される
CFF映画祭2024に「灰」がノミネート。
3/17(日曜) 高円寺シアターバッカスにて。
https://peterclayfilm.wixsite.com/claysfilmfestival
映画祭などに詳しくない方にも
少し深くお伝えすると、
西尾塁、第1作目「灰」は全編35分。
国内の短編映画祭は殆どが25or30分以内の募集で、
なかなか出品先も少ないのです。
こちらのCFF映画祭と、
先日の岩槻映画祭、この2つだけ
40分以内の募集だったと記憶してる。
とにかく、数少ない40分以内募集の
2つ共の映画祭に入選できたことを
とても嬉しく思ってます。
今後、より一層頑張れる後押し。西尾塁