西尾塁の日記

映画のことプライベートを綴ってます

第2作目のジャケットデザイン

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明けまして10日目。

監督作・2作目のデザインが上がってきた。

いわば、ジャケですね。

チラシやポスター、DVD化などなどの。

 

タイトルは

「Muck Around」マック アラウンド

ぐちゃぐちゃになる、のらくら過ごす

 

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映画化を考えていた名古屋の某施設の方々に

僕の第1作目「灰」の噂を人伝いに聞いてもらったらしく、電話があり、お会いすると

「この少年たちにスポットライトを当てて欲しい。監督自身が反逆的な魅力があるから、あなたならお任せしたい」

と依頼してくださったのは生涯忘れることのない

喜ばしかった現実のワンシーン。

いま思い返せば、なんと奇跡のような話なんだ。

 

この日本だけでも、

撮りたい監督はいくらでもいる。

映画監督になりたい人も沢山いる。

役者出身の新参者が制作予算をもらって

任せてもらえるなんて。

 

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しかし、今作はドキュメンタリー。

いま、生きている少年たちの内面を

放出してもらわなければならない。

物語、劇、セリフの中で生きてきた

僕には慣れない部分もあったが、

特にドキュメンタリーとはどうあるべきか?

は、勉強しない、と決めていた。

せっかくだから

自分にしかできないことをやろうと。

 

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撮影をスタートしてから丸2年。

その後、編集や音響に1年以上を費やしてしまい、

やっとのことで完成したとき。

全てが報われたというか、

人生で1番大変だったかもな、、

とも思ったりしたなぁ。

劇映画なら、とっくの昔に完成してるわい!

とかね笑

 

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作品を発表するのに

ずいぶん月日が経ってしまったのは理由があって

もし、社会に対して広まってしまえば

衝撃的な問題作になる可能性が高い。

 

そう、監督した僕自身の人生も危険にさらされるかもしれない内容のドキュメンタリー映画

ラストシーンまで観てもらえる人がどれだけいるのかも分からない。

 

長編 139分 (2時間19分)

 

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やっと、少しずつ皆さんに観てもらえる

環境というか、心情になってきたというか。

完成して時間が経ってから、

またもう一度見返し、撮影中を振り返ると、

やはりあの時の僕にしか撮れない映画。

作品は財産。

映画を作った人は分かると思う。

人生のかなり大きな宝物になる。

完成させることができたとき、

精神的な余白が生まれ、

人生の豊かさが何ものにもかえがたい。

 

本音を言うと西尾塁にしか作れない映画!

になっていると信じることができるので、

リリースを決心できました。

西尾塁

 

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