西尾塁の日記

映画のことプライベートを綴ってます

夏至の満月の朝

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明けまして172日目。

今朝、リビングの天井照明が

突然半分しか点かなくなった。

もう8年も使っているから、

寿命がきたのだなぁ、と外したりガチャガチャしてるとバァ〜ンっと床に落ちてしまい

粉々に割れてしまった。

妻に適当過ぎって突っ込まれたが

「うん、これは買いに行けってことなんや」

早速近くの某電気チェーン店へ。

 

初めは、見た目がデカかったら

明るさも倍増する。という意味不明な信念を元に、大きさだけで決めて店員さんを呼ぶ。

そしたら在庫が無いらしい。というので、

「展示品でも良いよ!」と言ってみる。

よくよく聞くと、箱が見当たらないらしい。

「モノはあるのに箱がないから持って帰ってもらえないんですぅ。」

(おいおい、売る気あるのかね、、、)

「じゃあ、もう一回選び直すわ。展示番号と、

下に置いてある在庫の番号シールを照らし合わせて

レジに持って行けば良いのだね?」

「はい、ごゆっくりどうぞ!」と言い放ち、

スタスタと別のコーナーに歩いて行った店員さん。

 

気を取り直し、選び直すと、

東芝☆クラス最高峰の光量☆4890ルーメン☆

という宣伝シールが貼ってある代物が。。

すぐさま、展示番号40番の在庫を手にとり

レジに向かう。

そして帰宅。

 

ウキウキしながら箱を開け

さぞリビングが明るくなるだろう!

夏至の日に良いことに巡りあったなぁ。

と何か理由までつけて気持ちを盛り上げ、

いざ灯してみると、、、

全然明るくない!!

むしろ、前の照明のほうが、、、

まさかのオレンジ照明の切り替えもない。。

何ががおかしい、

何かが狂っている。

俺の目に狂いがあるはずが無い。 ということで

ピース・アロマロイヤルを一服。

アクエリアスを飲み干すと、

先ほど開けたダンボールの数字が目に入った。

 

「4390ルーメン」「スタンダードモデル」

はぁ???!!

何のことや!!!??

と1人で唸る西尾。

ちょっと待て!!たしかに俺は4890ルーメン、

クラス最高峰、を選んだはずや!!

しかも展示番号40番を読み間違うはずがない!!

そして、目の前のダンボールにも

40番のシールが!!!

間違いがあるはずがないんやぁ〜!!

 

そこに、ガチャガチャと玄関のカギを開け

娘が帰ってくる。

「パパ、いま何か叫んでへんかった??」

「ああ、すまんすまん」

「エレベーターのとこまで聞こえてたわ」

「そんな声デカかったケ?いやな、おかしいねん。

何かがおかしいんや」

「何言ってんのぉ〜」とスマホいじり出す娘。

 

娘に聞いてもらえそうにもないので、

気を取り直して考えてみる。

見間違えたんかなぁ。隣の番号を見てたとか。

そうやとしたら、こんな大事な夏至の日に、、、。

なんという失態を、、。。

 

諦めず、電気屋さんに電話する。

「天井照明の展示番号40番を買ったんですが、

 中身が違うような気がするので、確認して

欲しいです。合言葉はクラス最高峰と4890ルーメンなんだけど、実際持って帰ってきた40番は4390ルーメンと箱に書いてあるんです。」

「売り場の者から折り返します」

 

30分後、電話がかかってくると、

どうやら声の主はクレーム処理班みたいな親切な女性に変わっている。。

「お客様、大変申し訳ありません。お客様が選ばれた東芝40番はお客さまの仰る通り、4890ルーメンです。実は店の者が、1つ小さいクラスの展示品に誤って宣伝シールなどを貼っておりまして、

在庫棚にも違う商品を40番として置いておりました」

「そうですか〜!!(とてもホッとした)取り付けてみたら全然明るくないなぁと。なんかすごいトリックみたいですね!」

「本日中にお取り替えに伺いたいのですが、

もう一つ謝らせていただかなければなりません。

4890ルーメンのお客様が希望されていた在庫が無く、お取り寄せに時間がかかってしまいます。

そこで、もしメーカーなどコダワリがありませんでしたら、パナソニックのもうワンランク上の商品でしたら本日中にお持ちさせていただきたいのですが、いかがでしょうか?」

「ではパナソニックでお願いします!」

「ありがとうございます。あと一点、お値段のほうも、表示が間違っておりまして、返金処理もさせていただきたく。こちらは店頭でしか処理ができないため、後日ご来店願えませんでしょうか?」

「もう返金は良いですよ。パナソニックのほうが高いでしょうし、電話の対応がとても好感が持てましたので、大丈夫です。パナソニック買ったことにします」

「ありがとうございます。それでは本日なるべく早くお持ち致します」

 

待つこと2時間。

チャイムが鳴り、怯えた男性が入ってくる。

「大変申し訳ありませんでした!!こちらお取り替えの品物であります!」

「ああ、はいはい、わざわざありがとうございました。これ、レシートね。はーい、ありがとうごさいました〜、ガチャ」

すぐさま取り付けてみる、パナソニックを。

すると、さすがの光量。

我が4890ルーメン!!全然違う!!

これや、ワシが欲しかったんわ!!

グッド〜!!

とまた叫んでしまう西尾。

 

自分が間違って購入したのだったら最悪。

運が悪い日かと一瞬アタマをよぎったが、

お店の複数の間違いの重なり合いで、

なかなかレアな経験をする1日になった。

しかし、数ある商品の中から、

たまたま、その間違いだらけの商品を選択する

確率といったら、、。

 

何はともあれ、買おうとしたものより

良いだろう品物が手に入った。

運が良い日に好転したので、

夏至の満月の日としては、一安心。西尾塁